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ホロヴィッツの恋したピアノ“ローズウッド・スタインウェイ”のレコーディング 「木村智明さん」

  • 執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕
    STUDIO 407 酒井崇裕
  • 2018年2月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:2月13日


2月6日~7日にかけて、ホロヴィッツの恋したピアノとして知られる、ローズ・ウッドピアノによるピアノ作品のレコーディングをしてきました。昨年の11月にも同じコンディションでレコーディングしたのですが、その際、ピアニストの木村さんがこの楽器にインスパイアされてしまい、是非、またレコーディングしたいと熱望されました。レコーディング終了後、その場でホールのスケジューリングをしたという経緯があり、収録当日を迎えました。楽器がピアニストの感性を刺激し、そのポテンシャルと可能性を追求したいという好例だと思います。

木村智明さんのプロフィールを簡単に。

1973年生まれ、群馬県前橋市出身。'87年カワイ音楽コンクール全国大会第1位金賞受賞。'88年渡英し、奨学金を受け全寮制音楽学校パーセル・スクールに転校。翌年英国王室招待演奏会に招かれ、ケンジントン宮殿においてチャールズ皇太子とダイアナ妃の前で演奏。全ヨーロッパピアノ指導者協会副会長ピーター・フォイシュトヴァンガー、巨匠シューラ・チェルカスキー、王立音楽院大学院演奏家コースピアノ科主任クリストファー・エルトンらに師事。

プロデビュー後、ソリストとしてカーネギーホール ・ワイルリサイタルホール(NY)、サントリーホール ブルーローズ(東京)、ウィーン・コンツェルトハウス等でリサイタルを行い、イギリスを拠点に活動を続けている。2004年にアルバム『コン・グラン・エスプレッショーネ』をCDでリリース。2015年には東京でライブ録音を行ったアルバム『ChopinPianoanthology』をビクタースタジオHDミュージック、moraソニー、e-Onuki-musicより配信リリース。スタインウェイ・アーティスト。

11月のレコーディングと同様、ホール客席は全て格納し、がらんどうの状態。ピアノは客席側の奥に配置し、ホールの対角線に打鍵した音の波面が拡散していくように角度をつけていただきました。事前にタカギクラヴィアの髙木さんに収録予定曲をお伝えしてあったので、楽曲に合う響きになるよう11月のときとは若干角度を変えていただきました。


マイクセッティングは前回記録してあった位置と殆ど変えなかったのですが、響きの質感が楽曲にピッタリ。サウンドチェックもあっと言う間に終わり、調律アップの11時過ぎには本番に突入するスピード収録で始まりました。


ホロヴィッツの恋したピアノ

木村さんは本番に入ってからの集中力が凄まじく、初日は夕方、2日目も3時頃には予定を完了していました。時間が余ってしまって、ちょっと遊びで始めた実験的な収録もあり、楽しいレコーディングでした。次のアイディアも膨み、今後が楽しみです。


ローズウッド・スタインウェイ

 
 
 

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