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CDレコーディング「ヒーリングライアーアルバム」

執筆者の写真: STUDIO 407 酒井崇裕STUDIO 407 酒井崇裕

更新日:2月12日

6月12日に工藤咲良さんのCDレコーディングをしてきました。収録スタジオはスタジオピオティータさんです。


CDレコーディング「ヒーリングライアーアルバム」

工藤咲良さんは、生まれてからずっと音によって世の中を視ている人です。長年、ドイツに留学してアントロポゾフィー音楽療法士養成校 Musiktherapeutische Arbeitsstätte にて学び、ゲーテアヌム医学セクション認定音楽療法士となりました。海外で資格を取得した日本初のシュタイナー音楽療法士として帰国し、以来、音楽療法および音楽療法士の養成に携わっていらっしゃいます。著作もあり、音楽と執筆の活動を精力的に行っています。

工藤さんが演奏されるライアーという楽器ですが、人智学で有名なルドルフ・シュタイナーのアントロポゾフィー音楽療法で用いられることで知られています。ルーツは古く、原型となる竪琴は紀元前メソポタミア・エジプト文明のなかにすでに存在していたことが分かっています。


ライアーのレコーディング

演奏方法はとても繊細で、しかも、とてもとても小さい出音です。指先の指紋でなぞるように優しく楽器を愛でるように演奏すると、その場の空気が芳香で満たされていくような、独特の響きがします。音のお香が漂うとでも言ったらいいでしょうか。

そうした出音なので、マイクをできるだけ近接して収録したいところですが、工藤さんは、近接マイクの音を嫌い、楽器が織りなす空間の音場を収録したいとのご希望をお持ちで、テスト録音を重ねながら、最適なマイクセッティングを探っていきました。

こうした弱音楽器を、距離を取ってレコーディングする場合、SNがシビアな問題になってきます。今回で2回目となるレコーディングだったのですが、前回の経験を踏まえて、可能な限り静粛性に留意したセッティングで臨みました。機器自体が持つノイズ、空調ノイズ、暗騒音、外来ノイズ、椅子、動作の音(衣服の擦れる音や、演奏ノイズ)などは大敵です。これらに対応しながら、考えらる限りのクリーンな状態でレコーディングすることに心がけました。


完成したCDは近くリリースの予定だそうです。工藤咲良さんのホームページで情報発信があると思いますので、ご注目ください。


レコーディングした中から、2曲、ご紹介します。





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