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執筆者の写真Takahiro Sakai

Masaé Gimbayashi 来日ツアー 収録

毎年恒例となっているMasaé Gimbayashiさんの来日ツアー。タカギクラヴィア松濤サロンと横浜エアジンでライブ収録をしてきました。

まず、8月24日は、ピアノソロでの公演。タカギクラヴィア松濤サロンで開催されました。ドビュッシーからサティ、そして現代音楽とインプロビゼーションへと続く、時代の流れを感じさせるプログラミングで、満席の会場となったお客様もピアノの響きで描く心象風景を楽しまれたのではないかと思います。



この日はちょっと興味深いチャンスに恵まれた収録でした。というのは、開演前に調律をしてくださっていた髙木さんが、今日のピアノは弦を張りたてだとおっしゃっていて、確かに、一聴しただけで、フレッシュなピアノの響きがします。収録した音声データをスペクトログラムで観てみると、20KHzを突き抜ける鋭いピークが広範囲にわたって明瞭に確認でき、50KHzに届く部分もかなり確認できます。また、グラフ上で基音と倍音を表す明るい筋の関係も明瞭にハッキリしているようにも見えます。使用したマイクは87KHzまでほぼフラットな特性を持っていますから、サンプリング周波数を上げれば、もっと高い周波数まで記録できるかも知れません。



ピアノの弦は最強の剛性をもつ炭素鋼を強力な張力ではってありますから、金属内部の物性が落ち着くまでしばらく時間が必要。時間とともに打弦と振動を繰り返しながら揺るぎない安定したピッチを保持できるようになっていくと思われます。


続く8月29日は横浜エアジンでのソプラノサックス奏者の石田寛和さんとのデュオライブ。この日は横浜エアジンのライブ配信の音声を担当しました。



昨年リリースしたアルバム「Odyssey」の収録曲、マサエさんと石田さん共通のフェイバリットアーティストの曲や、インプロビゼーションなど、ヴァラエティに富んだプログラムでした。

興味深かったのは、エリック・サティのピアノ曲をサックスとのデュオに編曲したもので、聴き馴染んだ曲のイメージとは違ったおしゃれ感覚があって新鮮でした。このお二人によるエリック・サティの編曲はまだ数曲ストックがあるようなので、いつかアルバムに収録しても面白いかも知れませんね。


この二日間の様子をそれぞれ一曲づつご紹介します。


In A Landscape / John Cage (タカギクラヴィア松濤サロン)


Je Te Veux / Erik Satie (横浜エアジン 無料アンコール配信より)


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