10月31~11月1日の2日間にかけて、STUDIO 407 10周年記念・ホールレコーディング体験を開催しました。
キャンペーン告知当初、1日だけの予定で募集をしていたのですが、予想以上の応募数があり、急遽、もう1日を追加して2日間の日程で行いました。出来るだけ多くの方にホールレコーディングを体験して頂きたいとの思いでしたが、惜しくも抽選に外れてしまった方々には、また、次の機会に応募して頂けたら嬉しいです。
今回はSTUDIO 407の10周年記念ということで、初めて開催するキャンペーンでしたが、大きな反響と手ごたえを得ましたので、また次回の企画を検討したいと考えています。
ご参加頂いたピアニストの皆様は、ピアノへ向かう誠実な思いと熱意を感じる方々ばかりで、レコーディング中は大変濃密な時間が流れました。限られた短い時間でしたが、改めて感謝申し上げます。
印象深かったのは、皆さんが初めてホールへ足を踏み入れた時の輝くような表情と、ご自身の演奏をプレイバックして聞いている時の表情でした。ご参加された方々は、ホールレコーディングをするのは初めて、もしくは、レコーディング自体も初めてという方が殆どでした。そうした方々の驚いた様子や笑顔を見ながら、このキャンペーンを実施して本当によかったと思いました。
短い時間の会話の中にも、普段、ご自身の演奏を録音するのに苦労されていることや、録音はできても満足できる音質にならない悩みなどをお話される方もいらっしゃいました。また、既にスタジオ録音の経験がある方もいらっしゃって、収録場所の違いによる仕上がりについて意見交換できたことも嬉しかったです。
スタジオ録音もホールレコーディングも、それぞれの良さがあり、一概にどちらがよいとは言えませんが、今回、ホールレコーディングの音を経験して頂いたことで、今後の作品作りの参考材料にして頂けることを願っています。
また、ご自身の演奏を客観的に聴くことで、これからの演奏のヒントにして頂けると思います。レコーディングはいわば姿見鏡のようなもの。レコーディングエンジニアというのは、生の響きそのままを映しとる、限りなく透明で正確な姿見鏡になるように全力を尽くす人種です。ぜひ、ご相談ください。
ホールで行うピアノレコーディングは、費用的な面でもハードルが高く、なかなか踏み出すのに躊躇される方も多いと思います。私はこれまで、可能な限りリーズナブルで手が届く範囲に収まるホールレコーディングを実施できるよう腐心してまいりました。一般にあるイメージや心理的なハードルも下げながら、ホールレコーディングは想像よりは敷居が高くないことを実感して頂けるよう努力してきました。これからもその努力を続けていきたいと思います。レコーディングはいわば姿見鏡
それでは、ご参加者の演奏から、掲載許可を頂いた中から演奏動画の一部をダイジェストでご紹介します。