8月22日~24日の3日間にかけて、CDアルバムのレコーディングをしてきました。収録地は新潟県・越後妻有文化ホール「段十ろう」 で、ピアニストは管谷怜子さんです。
【管谷怜子プロフィール】
福岡市出身。福岡音楽学院にて学ぶ。
福岡女学院高校、桐朋学園大学ディプロマコース修了。慶應義塾大学文学部(美学美術史学専攻)卒業。桐朋学園大学院大学修了。世界的ピアニストである故野島稔氏のもとで研鑽を積む。
2007年福岡銀行本店ホールにてソロリサイタル開催。2012年7月からは、「日時計の丘ホール」にてJ.S.バッハ鍵盤楽器作品の全曲連続演奏会シリーズを始動し、2024年に完了予定。福岡,東京、那須、仙台などでリサイタルを重ねている。
2023年2月、4月東京にて日本文化サロン主催のソロリサイタルを開催。
九州大学芸術工学部非常勤講師。
収録したプログラムはリスト:ピアノ・ソナタロ短調、ブラームス:ピアノソナタ第3番をメインに、ショパン、シューベルト、ドビュッシー、ラヴェル、バッハの小品を数曲。そして、録音に使用したピアノは1912年製のニューヨーク・スタインウェイCD368。タカギクラヴィア株式会社さんにより持ち込まれました。CD368のCDとは、Concert D型の略で、スタインウェイ本社コンサート部の貸出用として当時活躍していた楽器です。1900年代初頭のスタインウェイは、ゴールデンエイジと呼ばれるほどクオリティが高く、巨匠達の時代を彩った楽器です。間近でその響きを聞くと、この響きあっての、このピアノ曲という感じがしてきます。
新潟県十日町といえば、縄文遺跡でも有名。誰もが教科書で目にしたことのある、有名な火焔型(かえんがた)土器を含む笹山遺跡出土深鉢形土器は国宝に指定されており、貴重な歴史資料として縄文人の生活を今に伝えています。そんな土地柄ゆえ、収録地となった「段十ろう」は国宝火焔型土器をモチーフに建設され、木の温もりが感じられる落ち着いた空間となっています。
ホールの音響は、楽器の響きを活かすような残響で、今回のプログラムにピッタリだったと思います。リストとブラームスのメイン2曲は、音数が多く、また、テクニカルな聴かせどころもたくさんありますから、残響の質と程度が曲のイメージに深く関わってきます。
管谷さんは本格的なレコーディングは初めてとのことで、収録前には少し心配だったのですが、主催者である「日本文化サロン」代表の小川榮太郎先生の適切なディレクションに導かれ、スムーズに作業を終えることが出来ました。
今回レコーディングした音源は、編集とマスタリングを経て、年末までにはCDとしてリリースされる予定です。収録した中から一足はやく一部を紹介します。
管谷さんのピアノソロリサイタルも予定されています。ご興味がありましたら、下記へお問合せください。
福岡公演 2023年10月8日(日)14:00開演(13:30開場)
FFGホール (旧・福岡銀行本店 大ホール)
ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番ヘ短調作品2-1
ショパン:バラード第4番ヘ短調作品52
リスト:ピアノソナタロ短調
チケット一般:3,000円 学生:1,000円
チケットお問合せ:090-4213-8775(後援会「日時計の丘」事務局)
東京公演 2023年10月26日(木)19:00開演(18:30開場)
Hakujuホール(東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5(株)白寿生科学研究所 本社ビル 7F)
ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番ヘ短調作品2-1
ショパン:バラード第4番ヘ短調作品52
リスト:ピアノソナタロ短調
チケット全席自由:5,000円
チケットお問合せ:https://nipponbunkasalon.com/
メール:office@nipponbunkasalon.com
電話:070-4006-2975(事務局員直通 平日9:00~18:00)
090-4213-8775(管谷怜子後援会「日時計の丘」)
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